環境から考える断熱の必要性

環境から考える断熱の必要性 家の断熱に関するセミナー聴いてきました。 東北芸術工科大学・環境デザイン学科教授、エネルギーまちづくり社・代表取締役、みかんぐみ・共同代表、一般社団法人パッシブハウスジャパン・理事でいらっしゃる竹内昌義氏によるトーク。断熱ワークショップなども開催し、あったかリフォームも手掛けられています。 10/6に開催したソーラーイベントの中でも少し触れられていましたが、家の断熱性能を上げることは家庭でのエネルギー消費を減らすと同時に、夏も冬も快適な生活を手に入れられるいい事ずくめのアクション。 「日本の家は寒い」その理由は日本の住まいの約40%が「無断熱」、37%が昭和55年基準と断熱性能が低い建物だからだそうです。断熱していないということはダウンなどインサレーションを着ないで雪山に行くのと同じ、と考えるとありえない気がしちゃいますね。。 一方でパッシブハウスと呼ばれる高断熱の家になると日中の太陽熱で温まっただけで暖房がほぼ不要。断熱層は壁30cm、天井45cmもあります。もう全身ダウンで4シーズンシェラフに入ったような状態。 でも寒い家にもダウンを着せればいいのです。家の場合は主にグラスウールやスタイロフォームでできた断熱材になりますが、施工技術は難しいことなく、断熱材も高くありません。また家全体ではなくても、エリアを限るとさらに低コストでできます。更にお手軽エコ改修方法として、熱の出入りが最も大きい窓に、ハニカム構造で空気層(断熱層になる)を持つスクリーンカーテンをつける、隙間風をシャットする隙間テープを貼る。これだけでも違うようです。 冬を前に住まいのレイヤリングも考えてみてもいいかも知れませんね!

雪国での屋根ソーラーパネル設置の可能性 ~エネルギーシフトで冬を守る~

雪国での屋根ソーラーパネル設置の可能性 ~エネルギーシフトで冬を守る~ ここ数年、毎年異常気象という言葉をニュースで耳にするようになってきた。今年は大型の台風15, 19号が日本上陸し、特に19号は上陸前に最大カテゴリー5まで発達した後、広範囲で河川の氾濫による水害被害をもたらした。産業革命が起きた1980年代以降、地球の平均気温は約1℃上昇した。今のままでは2050年までに3℃上昇すると言われており異常気象がさらに増えることは明白だ。 今回はPOWのアクションリストにも挙げているエネルギーシフトの一つの手段であるソーラーパネル発電に関するイベントを開催した。なぜエネルギーシフトが重要か?その理由は、地球温暖化の原因となっている温室効果ガス排出の原因の約7割が石炭・石油・天然ガスといった化石燃料の燃焼に起因しており、更にそのうちの3割が電気と熱を作るためであり最も温室効果ガス排出割合が大きいからだ。そのため原発を除く再生可能エネルギー(もしくは自然エネルギー)を増やし、脱化石燃料が温室効果ガス排出の減らす効果的な対策の一つになる。 本イベントは5月に開催した「気候変動&地域経済シンポジウム」の続編という位置づけになる。先のシンポジウムでエネルギーシフトの手段として太陽光発電に触れ、皆様に協力いただいたアンケートでも再生可能エネルギーについてもっと知りたい、ソーラーパネルを増やすといった意見をいただいた。一方でソーラーパネルは製造から廃棄までのライフサイクルの中で本当に環境負荷が少ないのか?自然の景観を害してしまうという意見もみられた。そこで、ソーラーパネル発電に関するモヤモヤを解消してみよう、滑り手が住んでいる雪国でのソーラーパネル設置の可能性を探ってみよう、という想いでイベントを企画した。シンポジウムを共催した自然エネルギー信州ネット事務局長の浅輪剛志氏に司会を務めていただき、ノンフィクション作家で映画“おだやかな革命”のアドバイザーである高橋真樹氏と、信州中野を拠点に積雪地域でもソーラーパネル設置の経験が豊富なシバクサ電器代表取締役で新エネルギー革命会理事も務めておられる丸山浩司氏とのトーク形式で行った。自然エネルギー全般に精通した高橋氏からは気候変動問題の話から再生可能エネルギーについて広く触れたのちソーラーパネル発電のメリット、デメリット、そして環境負荷についてお話いただいた。丸山氏には雪国での可能性について、現場目線でのお話と設置を検討している方を対象に個別相談にも対応いただいた。 気候変動についてはいろいろとお話いただいたが、NHKが制作した「2050年の天気予報」というインパクトある動画を見たので紹介したい。これは2014年の科学データを使って2015年に制作されたものです。現在のペースでCO2を排出した場合に、真夏日連続50日、京都の紅葉がクリスマス頃、スーパー台風の襲来などが予測される現象として描かれている。また世界中で起こりうる氷河融解、海面上昇、干ばつ等による食料不足、難民増加など約6分半に予想される将来が上手くまとめられている。 https://www.youtube.com/watch?v=NCqVbJwmyuo このような未来にしないためにもパリ協定の目標である産業革命前からの地球気温上昇を2℃より低く保つ、1.5℃以下に抑える努力をしなければならない。この目標を達成するにはもうほとんど化石燃料を燃やすことができないレベルと言われており、すぐにでも自然エネルギーへの転換が必要だ。  少し本題から逸れるがエネルギーシフトと同時にエネルギー使用量を減らすことの重要性にも触れられたので紹介する。皆さんの中にも家庭で省エネに取り組んでおられる方がいると思うが、ちょっと暑かったり、寒かったりしても我慢していないだろうか?私も冬は上下ダウン着て過ごせば寒くない、と我慢系省エネをしている。今回紹介されたのは家の断熱を高めることであった。日本の住宅の95%は断熱性能が国際レベルに達しておらず、エアコンやヒーターをガンガン使用しても熱が外に逃げ、エネルギーを捨てていることになっているという。高橋氏はモデルハウスだった断熱ハウスを購入して住みながらレポートをされている(高橋さん家のKOEDO低燃費生活 http://koedo-home.com)。夏も冬もおだやかにエアコンを使用するだけで快適且つエネルギー消費が低い生活が手に入ったそうだ。これから家を建てる方は、初期コストはかかるが高断熱の家を選んではどうでしょう?また断熱リフォームも効果が高い。自治体によっては断熱リフォームに補助金を出してくれるところもあるので利用しない手はない。 高橋真樹氏 さて、自然エネルギーを増やすことは重要であるが、ただ増やせばよいということでもないようだ。一つ目の例では自治体が補助金を使って建設した風力発電が台風で破損して使用できなくなった。二つ目の例では山肌を削ってソーラーパネルを設置しているが、パネルの並びも整然としていないため景観も悪く、大雨が降れば土砂崩れで流れされてしまいそうな設置方法であった。FIT制度によって自然エネルギーが増えたのは良いが、政治的アピールや、利益最優先で作った施設が環境や景観を損ねている場合があることで自然エネルギーに対して悪いイメージを持つ人も出てくるだろう。未来も見据えて自然エネルギーを導入する目的が大切とのことだ。 では自然エネルギー先進国であるドイツや北欧はどのようにうまくいったのか?政府主導と思いがちだが、実は地域にあったらいいね、から始まりそれを政府が後押しする形であったよう。地域の人が自分たちの将来、次世代に環境を残したいという想いから少しずつ増やして、結果的に社会全体がエネルギーシフトできることにつながった。日本でも同じような動きは生まれている。高橋氏がアドバイザーを務めた映画おだやかな革命から福島県の会津電力の例を紹介いただいた。東日本大震災後、原発に頼らず地域の自立と循環型エネルギーを目的とし、豪雪地帯でもある会津においてソーラーパネル発電を成功させ雪国でも太陽光発電をできることを証明した。当初は実績もなく金融機関の融資が得られなかったが、自分たちでパネルの設置角度、あらゆる気象条件下でデータをとり十分な採算性を証明し融資を取り付けた素晴らしい前例だ。 一方で、自然エネルギーをもっと上手に活用する政策・制度の整備が必要そうだ。例えば九州ではメガソーラーが集中しており一気に電気が流れて送電容量いっぱいになることがあるらしい。そんな状況の中でも原発が再稼働時のために送電容量を空けており、容量が余っているにも関わらず電気を送電網に接続できない仕組みになっている。これは日本では原発や大規模な石炭・石油火力がベース電源として優先され、自然エネルギーによって発電された電気は気象条件等で発電量に変動があるため、送電網にとって邪魔者扱いされているからだ。確かに自然エネルギー発電は気象条件で変動してしまうが、ソーラーだけでなく、夜間でも発電できる風力や水力などをバランスよく調整することで変動は小さくできるようだ。邪魔者扱いするのではなく、自然エネルギーを上手く使うことに制度改革や技術開発に力を入れる方向に転換するべきだと考えさせられた。こういった政策・制度は一個人で変えられるものではないが、何もできないわけではない。「声を上げる」、「投票」という行為で変えることができる。エネルギー転換に力を入れている政党、政治家に投票しよう。 さて、ソーラーパネルのライフサイクルでの環境負荷はどうか?私もこの点は気にかかっていた一人だ。ソーラーパネル発電は設置後ほとんどCO2を排出しないため、製造時に出たCO2の排出量は1~2年でエネルギーコストがプラスに転換する。廃棄時にかかる環境負荷はどうか?ソーラーパネルは主にアルミフレーム、トップガラス、シリコンという比較的単純な構成かつ、容易にリサイクル可能な材料で作られている。実際にリサイクル現場も取材されており、分離・分解技術も高まってリサイクル手法が確立されている。被災して放置されたり、不法投棄されたりして悪いイメージを受けることもあるかもしれないが、これはソーラーパネルに限った話ではない。リサイクル可能なのでしっかりと回収、材料の再利用するルールをしっかりすればよい問題だ。また、ソーラーパネルは20年以上経過しても発電可能なことも実証され、リユース事業も現れているそうだ。しっかりとしたルールで運用されれば、思っていた以上に環境負荷は小さく、化石燃料を燃やす発電よりも良いことが分かった。 丸山浩司氏 それでは雪国でのソーラーパネル発電の可能性はどうだろう?丸山氏にシバクサ電器で実際に設置した積雪量の多い~少ない地域での発電量を紹介いただいた。日本でも有数の日照条件が良い東御市、積雪の多い飯綱市とその中間程度の日照条件となる中野市の3地域での比較だ。まず共通していたのはどの地域でも春~秋(3~11月)に年間発電量の約8割を発電していた。冬でも晴天率の高い東御市の12-2月の発電割合は20.5%、飯綱市の同期間では15.1%と降雪・積雪の影響で大きく発電割合が落ちることはなかった。年間の発電量は1kWあたり東御市:1,405kWh、中野市:1,383kWh、飯綱市:1,120kWh。ちなみ他の地域と比較すると、東京:1,173kWh、新潟:1,114kWh、大町市:1,343kWh、白馬村:1,261kWh、ドイツ:930kWh(比較地域の数値は太陽光発電1kWあたりの年間平均発電量を過去の日照データから計算したシミュレーション値、出典:ソーラークリニックhttp://www.jyuri.co.jp/solarclinic/calc.htm)となり、ソーラーパネル発電はあまり期待できないと思われた積雪地域の飯綱市や白馬村が、東京よりも平均発電量が多く十分なポテンシャルが示された。 雪国では積雪、落雪によるソーラーパネルの破損の懸念についても触れていただいた。屋根に設置する場合はパネルの支持点を多くとる必要があるようだ。お神輿を担ぐ際に10人よりも20人の方が楽なのと同じでパネルや屋根への負荷を分散して破損を避けられる。メーカーによってはパネルの裏側に補強バーを入れて積雪2メートルまで耐えられるパネルもあるそうだ。またパネル間の隙間なしや、隙間を埋めるスペーサーを用意しているメーカーもある。パネルの隙間がないほうがパネルの上に積もった雪が落ちやすく、また引っ掛かった雪によってフレームが破損することを防げる。当然ながら勾配を大きくして設置すると雪が自然に落ちてくれて望ましいが、屋根に設置の場合はほぼ屋根の勾配と同程度の角度での設置となるそうだ。冬のメンテナンス、という点ではパネルに雪が積もったままでは発電しない、また軒先と地面が雪でつながるとパネルの下端に力が集中して破損につながるため、雪かきの必要がある。ただし、ソーラーパネルの表面はガラスで非常に滑りやすいため屋根に登っての除雪は危険なので、どうしても必要な場合は除雪専門に依頼してください、とのことでした。 雪国では積雪に対する備えが必要にはなるが、雪によって極端に発電量が落ちることはなく、また春~秋での年間の8割近くを発電するため十分に可能性があることが分かった。導入を検討される方は、地元など積雪地域で設置経験が豊富なお店に相談するとよさそうだ。賃貸住宅でソーラーパネルを設置できない方でも自然電力系の電力会社に契約を切り替える方法などがあるので、それぞれできる範囲でアクションを考えていくことも重要だ。 最後に、高橋真樹さんの言葉で印象に残った一言がある。 「目先の費用のために誰かに迷惑をかける社会をやめましょうよ!」 ふと、宇宙船地球号を思い出した。地球上の資源の有限性や資源の適切な使用について語るために地球を閉じた宇宙船に例えたもので、1963年にバックミンスター・フラーが提唱した概念だ。それから56年、我々は上手に地球号を操縦できているだろうか?一人ひとりが地球人として乗組員と船の安全を考えて行動したい。

“気候変動の今を知り、明日のために行動する。” Climate Reality Leadership Community Training

CLIMATE REALITY PROJECT 「気候変動」をキーワードにしたニュースの数がここ最近やっと増えてきた。Googleでキーワード検索をするだけでも、2ヶ月前とは比べ物にならない盛り上がりだ。先日ニューヨークで行われた国連気候行動サミット2019やスウェーデンの環境活動家であるグレタ・トゥーンベリによる目が覚めるようなメッセージ、世界の主要都市で多くの若者たちが立ち上がったグローバル気候ストライキ、そして小泉環境大臣の話題など日本国内のメディアで「環境」というトピックが旬を迎えている。しかしこれだけメディアが発信していても、直接的に気候変動の現状や緊急性を伝えるには不十分だ。 100年に一度、50年に一度、今世紀最大、観測史上最大、記録的な・・。いつの間にかこんなレア度を示すワードが説得力を失い、頻発する台風や上昇し続ける気温に「あら、またなのね。困ったわぁ」と変り続ける環境に周波数を合わせる生活。小さなコミュニティからでもいいから、もっと直接的に人々に気候変動の現実を伝える方法が必要だ。 アメリカ元副大統領であり、ノーベル平和賞を受賞した環境活動家のアル・ゴア氏が立ち上げた"Climate Reality Project"は、世界中の人々が一丸となって気候危機に対する解決策を考え、1人1人が行動するためのドアを開く非営利団体。過去10年に渡り、世界13カ国、計42回行われてきた“リーダーシップ・コミュニティ・トレーニング”では気候変動の現実と課題を自分たちのコミュニティや仲間に広める意思をもつ「リーダー」を育成し、その数は2万人以上にのぼる。 その世界的な43回目となるトレーニングプログラムが東京で初開催。10月頭、まだまだビーチサンダル気分だったPOW事務局のメンバーは足下を(ある程度)キッチリとした靴に履き替え東京に向かった。 会場となるグランドニッコー東京には国内外、18歳から86歳までの800名を超える参加者が集結。企業、政府、自治体からNPO/NGO、学生や一般市民にいたるまで参加者のバックグラウンドは様々。参加企業も金融関係からアウトドアブランドまでボーダーレス。ジャンルも年齢も国籍も問わない、気候危機に立ち向かう意思を持った者たちの人間交差点。普段味わえないような空気感に背筋がピッとなる気持ちはなかなか心地よいものだ。 ディナーショーを彷彿とさせる丸テーブルが敷き詰められた会場内に入り、同じテーブルを2日間に渡りシェアする参加者9名と自己紹介を交わす。WWFやピースボート、気象予報士、財団などメンバーは様々で、なかでも“日本キリバス協会”は特に印象的だった。この島国は温暖化により海面上昇が進むと海に沈んでしまうと言われている。 トレーニングの日程は2日間。初日は「知識を身につける」というテーマに沿って気候危機の現状を国際的な協定や目標から日本国内へとフォーカスし、行政、科学者、金融、企業、電力会社などの代表者を交え、パネルディスカッションを通して学ぶ。そしてこの日のハイライトは映画「不都合な真実」さながらのアル・ゴア氏によるプレゼンテーションだ。2006年にリリースされ、気候変動に対する世界的なムーヴメントの火付け役となったこの映画。まだ観たこと無いのであれば是非TSUTAYAへ走ろう。 初日行われた3回のパネルディスカッションの中で議題としてあがったのが、国内の気候変動対策で最大のカギを握ると言ってもよい「日本のエネルギー政策」についてだ。POW JAPANとしても力を入れているこのトピックについて、様々なフィールドで活躍する専門家からの貴重な意見が飛び交った。 ・火力発電に頼る日本のエネルギー政策には限界があり、出来る限り早い段階で脱炭素化を目指す動きが必要となる。 ・企業の多くは再生可能エネルギーへの転換を求めており、企業が価値を高めていく。 ・エネルギー制度の転換だけではなく、経済モデルやライフスタイルの転換も重要。 ・フードロスを考えた上での家畜の育て方。この課題には新しいビジネスチャンスが溢れている。 ・気候変動対策については反発する声が多いが、SDGsに関しては企業も行政も積極的。そこは正面突破の戦術ではなく、変化球も重要。 ・新しい技術を見出すのも大切だが、今ある現実を変えていく努力。 など、リストアップすればキリがない意見が盛りだくさん。日頃得ることの出来ない情報や事実を知る事で、危機感を使命感をより強く感じた。 1日目が終わり、お台場から滞在先の蒲田へと移動する。パンパンになった頭の中をビールでマッサージしながら、1日の出来事を事務局メンバー同士で語り合う。どうやら皆、だいぶインパクトのある日を過ごしたようだ。気がつけば雪山の話し。スキーの話し。スノーボードの話し。好き者たちが集まると、話しは尽きない。 2日目。蒲田駅周辺のオールナイト営業でくたびれたスナックの入り口に「朝定食」の看板を見つける。空腹に身を任せ、胃を満たす。何年ぶりかのラッシュアワーを乗り切り会場へ。山でのルートガイディングよりも、都会での乗り換えの方が難しい。 「知識を行動に変える」がこの日のテーマだ。社会に変化をもたらした企業や解決策を研究し続ける専門家を迎えてのパネルディスカッションは実にポジティブ。IKEAジャパンの代表取締役社長によるプレゼンテーションも交え、企業や金融機関が気候変動対策に対してのキープレイヤーであることが話し合われた。 その後トレーニングは実際のプレゼンテーションスキルを養うセッションへと移っていく。実際にプレゼンテーションをする際にスライドをカスタマイズする方法やリーダーシップコミュニティの役割を知り、「行動する原動力はどこから来るのか?」を考える。今回のトレーニングを形にするための、大事なスキルだ。日頃、気候変動や地球温暖化に意識を向けていない身の回りの人にどう話すか?POWがスタートしてから「伝える大切さ」を改めて実感した自分としては、今後の糧となるのは間違いない。 最後のパネルディスカッションが終わり、最後に修了書がそれぞれに配られると、それまでの会場内はポジティブ空気に包まれていく。2日間の充実した時間は800人の参加者を1つの目標へ向けて確実に動かし始めている。今回のトレーニングを通じて感じたことは、まだ日本にはやるべきタスクが山積みであると言うこと。ある人の話しでは5年以上遅れているという日本のエネルギー政策。気候行動サミットの中では世界77カ国が2050年までに温室効果ガスをゼロにする動きを見せている中で、日本は逆行している。その中でも再生可能エネルギーのコストは下がり続け、企業や金融機関の意識はポジティブに自然エネルギーへとシフトしている。気候変動の大きな原因は人間たちの行為によるもの。だからこそ、その原因を解決できるのも我々人間。残された時間が限られている中で、気候変動、いや気候危機と戦っていく闘志をさらに燃え上がらせてくれた。 トレーニングを共にした参加者たちは今後それぞれどのような活動をしていくのだろうか? ある人は舟の上で、ある人は母親や子供たちに向けて、ある人はクラスメイトへ、ある人は小さな島国の人々へ。そして僕たちは冬を守りたい滑り手たちへ。これからの未来がまた楽しみになってきた。

Global Climate Strike 「気候マーチ」

Global Climate Strike 「気候マーチ」 9月20日に全世界で行われる「気候マーチ」Global Climate Strike その元となった運動「Fridays For Future」 は、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんからはじまり、学生たちを中心に瞬く間に世界に広がりました。(その数は数百万人と言われています。) もう本当に「待ったなし。」最後の18ヶ月とまで言われているいま、「今回(9月20日)は、学生だけではなく、大人も立ち上がってください。」という彼女たちのピュアな呼びかけに、私たち大人は、何かを感じ取るべきではないでしょうか。 今回のゴールは、ここがターニングポイントとなって、気候問題が解決に向かっていくこと。自然環境をないがしろにしてきた世界のあり方が変わっていくこと。世界中が協力し合い、これまでとは違う新しい未来を作っていくことだと思います。 私たち POW Japan は、この機会を重要と捉え、出来る限りこの活動を支え、二ヶ所でマーチを応援します。 一つは、わたしたち POW Japan のホームエリアである白馬でのマーチです。 グレタちゃんの存在を知り、今回の呼びかけを聞いた白馬高生が中心となって「雪を守りたい、雪文化を守りたい、地球を守りたい。」という声のもと立ち上がってくれました。雪の恩恵を受けるこのエリアの住人であり、同じように環境への思いを持つ、たくさんのスキーヤー・スノーボーダーはこの動きに賛同し、彼・彼女らを支えることを表明してくれています。どうか、長野エリア(&近隣県)の皆さん、可能であれば、9月20日の17:00に白馬駅にお集まりください。 もう一つは、東京会場への参加です。 今回、マーチに参加するために休業を決めた Burton 社をはじめ、スノーコミュニティー&アウトドア・コミュニティーからマーチへの参加の声が上がっています。 私たちのコミュニティーがムーブメントに参加し、自分たちの視点、自分たちのスタンスから声を上げること、フィールドで培った経験や、感じてきた想いを社会に伝え、最大限に生かすためにも、私たちはこのマーチで、そんな思いを持つ人々が集まる受け皿になれればと思います。 ブランドという括りでもなく、ジャンル(スキーorスノーボード)という括りでもなく、雪を愛するもの、自然を愛するものとして集結し、マーチに参加することで、私たちの「想い」や「熱」がより強く社会に伝わります。 そして、そのためには、そこに(または他の会場に)行こうか迷っている「あなた」の力が絶対に必要です!! もし、何か、通じるもの、感じることがあるのなら、今回は、ちょっと頑張ってでも、どうか、何かしらのアクションを起こしてください。 会場が遠い方も、近いけど、どうしても無理という人も、実際にマーチに参加する以外にも、このムーブメントに参加する方法はあります。(詳しくは下のリンクを見てください。) https://ja.globalclimatestrike.net/ ちなみに自分は、グレタちゃんが大西洋をヨットで渡るのを見て、「気持ちよさそーー。」と思ってしまって、自分もいつもより気持ち良く行きたいなーと思ったので、長野から自転車で行くことにしました。 ぜひみんなで、スノーコミュニティー&アウトドアコミュニティーの想いを発信しましょう。 このブログを見て、当日参加しようとしている方は、17:00に国連大学 POW のバナーのもとに集まっていただければ幸いです。 ありがとうございます。 Protect Our Winters Japan 代表 小松吾郎

POW NZ に潜入!

POW NZ に潜入! ニュージーランドに滞在中のPOW JAPANアンバサダー中島力。 彼がPOW NZのセッションに参加したレポートが届きました! *ブログ全文はこちらから photo:Takahiro Nakanishi ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓ 僕も日本での立ち上げの時から関わらさせていただき 仲間として一緒に活動させていただいている 今年の2月に発足したばかりの スキーヤー、スノーボーダーたちによる環境団体 POW Japan(Protect Our Winters Japan) その1年先輩にあたる POW NZ(Protect Our Winters New Zealand)の カードローナスキー場のスタッフ向けに行われたセッションに 友人からお声がけをいただき僕も参加して来た。 そもそもこれは2007年にアメリカのスノーボーダー ジェレミー・ジョーンズによって立ち上げられ 多くの滑りてたちだけでなく、業界、行政を巻き込みながら 全世界に広がっている活動なんですが 自分たちの自然豊かで気候の変動に大きく左右される 愛すべきフィールドを自分たちから行動を起こして守って行く。 そんな活動です。 で、日本での活動もほんと多岐にわたって 日々、目に見えるものから見えないものまで たくさんホント地道に行なっているんですが ニュージーランドではどんな風に活動しているのか。 すんごく興味があった。 そして会場到着。 今回はPOW NZのパートナー(寄付支援企業)でもある Cardrona Alpine Resortのオフィスで、そのスタッフに向けて行われた。 POW NZの立ち上げ、そして活動をしているメズ(女性)

Yahoo! ネット募金スタートしました!

Yahoo! ネット募金スタートしました! 日頃よりPOWをご支援下さっているサポーターの皆さま、誠にありがとうございます。心から感謝とお礼を申し上げます。 POW Japan は、皆様からの寄付金を元に運営しておりますが、その寄付方法と致しまして、今ある2種類をご紹介致します。 まず一つ目は、POWのホームページ内にあります「個人寄付」です。 その中には①都度寄付 ②継続寄付 の2種類があり、どちらも一定の金額を寄付された方について寄付特典が適応になり、POW TシャツやPOWステッカーをお送りしています。 https://protectourwinters.jp/supporter/ 二つ目は、少額の寄付にも対応できる「Yahoo!ネット募金」が、この5月より開設されましたので、ぜひご覧になってみて下さい。 https://donation.yahoo.co.jp/detail/5208001/ Yahoo!ネット募金は、クレジットカードまたはTポイントで寄付が可能です。Yahoo! JAPAN IDをお持ちであれば、所要時間 約1~2分で寄付が完了します。(Yahoo! JAPAN IDは無料で取得できます)。Yahoo!ネット募金では、お持ちのTポイントで1ポイントから寄付ができることが特徴です。 POW Japan は皆様と一緒に冬を守る、雪を守るために力一杯活動をしていきます。どうかみなさまのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

『気候変動&地域経済シンポジウム』レポート by Riki Nakajima

『気候変動&地域経済シンポジウム』レポート by Riki Nakajima 『気候変動&地域経済シンポジウム』にお越しいただいたみなさま、ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました! 閉会後にパシャリ! それぞれに感じること、思うことは様々かだとは思いますが、グローバルな気候変動のこと、ローカルな暮らす土地のことを考えるきっかけになったとしたら、とっても嬉しいです。 雪が冬が好きな人、白馬が好きな人………つながりました! 動画や画像を交えての当日の様子は、後日POWのウェブサイトから報告させていただきますが POW Japanアンバサダーの中島力から届いたレポートをお届けします。 POWブースで来場者にメッセージを伝える中島力 POW Japan アンバサダーも集合! 三人寄れば文殊の知恵。 ↓↓↓  ↓↓↓  ↓↓↓ 「シンポジウムを終えて」 中島 力(POW Japan アンバサダー) 気候変動、その現状をつぶさに見つめ向き合っている枝廣さん、さまざまな取り組みでスキー場からその問題に向き合い改善させてきたルークさん。 そんなトピックや人にひかれて多くの人が集まった。 その中には数多くの雪山で見かける顔が会場を訪れていた。 いや、半分以上がそうだったと思う。 この手のシンポジウムにこれ程多くのスキーヤー、スノーボーダーが集まったことは今だかつてなかったと断言できる。 Protect Our Winters Japan(以後:POW japan)が発足して、その発足を伝えるローンチイベントは2月に終えていたし、その後も各メンバーによる細かなアクションはとられていたものの、今回のシンポジウムこそが対外的にその実態を知ってもらうための第一歩となったのではないかと思う。 POW japanの思うところ。 危惧している内容、理由や行動を起こすべき待ったなしの現状。 目指すべき方向性と道筋のヒント。 シンポジウムというと堅苦しいイメージが先行してしまい苦手意識を持ってしまう人もいるかもしれないが、自分達が遊ぶフィールドを守るためのひとつのミーティングだと思えばどうだろう。 確かに、もちろん科学的な見解や経済学的な要素もしっかりと話されるが、POWというスキーヤー・スノーボーダーたちが企画運営し、スキーヤー・スノーボーダーたちが集まるイベントらしい会話や雰囲気がそこにはしっかりと存在していた。 僕はこの団体のアンバサダーとして仲間に迎え入れられ紹介していただいているが、このシンポジウムの開催に至る以前のミーティングから参加させてもらっていた。 代表の小松吾郎さん、事務局長の高田翔太郎くんをはじめ、有志の仲間があつまり今回のシンポジウムとしてのメッセージがどうすれば参加者の胸に入っていきやすいか、ということを何度も何度も話し合いをしていた。 その中でも最も皆が意識をして話していたのが「どうすればそこで得た情報や知識を、その先に行動として形にしていけるか。」ということだった。 そう、これはあくまでも情報と解決の道筋となるヒントの提供で、その現状を変えられるかどうかは自分達の実際におこす行動次第。 「私ひとりがやったところで何も変わらない。」 そうかもしれない。 でも、ひとりからでも始めなければ何もかわらない。 さまざまな考え方が世の中にはあり、ときに意見の違いは摩擦を生むこともある。 でも、僕たちは同じ雪を、同じ斜面を共有し笑顔でハイタッチすることのできる最高の時間を知っている。 その時間をこの先もみなで共有できる環境が続いていくように向き合い、話し合っていきたい。 そして、”そのメッセージ”

気候変動&地域経済シンポジウム。ありがとうございました!!

気候変動&地域経済シンポジウム。おかげさまで、大盛況でした!! 来てくれた皆さん、ボランティア・スタッフの皆さん、メディアの皆さん、登壇者の皆さん、裏で頑張ってくれた運営のみんな、POW のみんな、本当にありがとうございました。 阿部知事からの言葉も、枝廣さんの講演も、ルークさんの講演も、司会のとしろうさんも、遠藤さんの写真も、展示物も、全てが本当に素晴らしかった。 後半のパネルディスカッションもかなり活発な意見が飛び交って、パネリストの一人としても、すごく楽しめました。 自分はというと、、 カチコチだった最初の挨拶、自由過ぎるパネルでの発言など、ツッコミどころは多々あると思いますが、みんなのエネルギーを感じて、正直、幸せな気持ちでいっぱいです。 何より、来てくれた沢山の方々が気候変動や環境に関して会話してるのを目の当たりにして、「これってスゴイことだな。。」と思いました。 本当にありがとうございました。 大事なのはここからです。 頑張っていきましょう。良い取り組みを応援しましょう。 Protect Our Winters Japan も精一杯頑張っていきます。 みんなで最高の未来を作りましょう。 そして、楽しんでいきましょう。 ありがとーーー 阿部知事によるご挨拶。 枝廣淳子さん、すごくわかりやすい講演、本当に素晴らしかったです。 あれ?ルークさんの講演の画像がない。。公園(松本城)ので良いか。 長野を最高に楽しんで、今日松本から東京へ移動していきました。明後日の便でパークシティに帰ります。

『Body』photo by Tsutomu Endo

『Body』photo by Tsutomu Endo この写真に見覚えのある方も多いと思います。 POWのウェブサイトのトップページに使わせてもらっている写真です。 大町市出身で雪山とボードカルチャーを撮り続ける写真家、遠藤励さんの作品です。 初めての試みのため、悩んで苦労して完成したPOWのウェブサイトでしたが 最初にトップページのイメージを想像したときに、すぐに浮かび上がったのが遠藤さんの作品でした。 壮大な雪山の景色や、しびれるラインが残る滑りの写真も 滑り手の気持ちを高めたり、感動を与えてくれるものですが POWのトップページには、雪に親しみのある人なら誰もが感じたことのあるだろう 雪のもつ根源的な魅力を表現し、それを大事に想う気持ちを喚起させるイメージを欲していました。 まさに、この「Body」にはその魅力が詰まっているように感じます。 5/18(土)のシンポジウム会場では、今回のテーマに合わせて遠藤励さんの作品が並びます。 ぜひ、直接作品に触れること(手では触らないでください)で、それぞれの記憶や感覚の中にある雪や冬の「美しさ」を追体験してください。 また、現在の地球環境への強いメッセージが込められた作品も展示予定です。 遠藤さんはボードカルチャーや雪山の写真だけでなく、北極圏やそこに住む先住民の生活を記録するプロジェクトも進めています。 気候変動による自然災害が頻発する近年、海氷の融解や生態系の変化という形でその影響を直接的に受ける雪と関わりの深い先住民の地の変容から、人間と自然との関わりを改めて見つめ直す、そんな作品群です。 ぜひ、こちらのページから、チェックして見て下さい。 ~遠藤さんからメッセージ~ 私は雪国に生まれ、今日まで雪や雪遊びを通じて素晴らしい体験や学びを得てきました。 私の作品や活動の原動力にはそれらの経験が大きく関わっているのです。 写真には主に記録・伝達・表現という3つの要素があり、潜在的にその人の心に訴えかけたり、意識を共有する事に優れたメディアの一つと言ってもよいでしょう。 私はPOWの活動を応援しています。 また、自らの活動も通して美しい雪が降り積もる平和な未来を願っています。

5月18日 気候変動&地域経済シンポジウムに向けて 言うまでもなく、私たちスノーボーダーやスキーヤーにとって、温暖化、気候変動は直接的で大きな問題です。私たちの遊び、文化、そしてそれを産業とする街の経済は、雪がないと成り立っていきません。 気候変動を引き起こしている要因が、環境を破壊し、エネルギー消費量を増やし続けた現代までのライフスタイルにあるのだとすれば、解決のために私たちはそれを変えていく必要があります。 今すぐ行動を起こさなければなりません。 当然ながら、人類全体、地球全体を変えることは簡単なことではありません。私たちは戦争をなくすことも出来ていません。大きな力を前に、私たちは自分の小ささや無力さを味わうこともあります。 それでも、私は信じています。一番小さな単位、自分一人ならいつでも変えることが出来るということを。さらに言えば、自分の周り、家族や仲間の意識を変えることも出来るかもしれません。いや、それより、すでに仲間たちは同じ思いなのかもしれません。同じ思いが集まれば、それは力となります。 もちろん、まだ、気候変動を止めたいと思っていない人もいます。大雪のニュースを知らせる天気予報士が必ず悲しそうな雰囲気で言うのを見ても、世の中の多くは雪が降ることをあまり望んでいないのかもしれません。しかし、私たちスノーボーダー・スキーヤー、そして雪文化を地域産業とするスノーコミュニティにとって、雪がなくなってしまうことは大きな問題としてすでに一致しています。 そしてもちろん、その先にある酷暑や水不足、動植物への影響、巨大化する台風や豪雨など、それが全ての人に関わる問題に繋がっていることをみんながもっと認識すれば、雪がなくなることを気にしていなかった人たちにとっても重要な問題であることは理解してもらえるでしょう。とは言え、それらの人が当事者として行動を起こすのはもっともっと先のことです。 今、私たちは、気候変動を一番前で体感しているコミュニティとして、現実に起こっている変化を社会に伝える役割があるのではないでしょうか。 今回のシンポジウムは、雪をなくさない為に、個人が出来ること、地域が出来ること、企業ができることなどを伝えるものですが、同時に新しい視点、この危機を機会に変え。環境を守ることをそのまま経済的発展につなげるための様々なヒントが込められています。新しい視点は新しい活動を生み、新しい経済の流れをつくります。 ぜひ新しい時代のはじまりに、これからの未来を創るヒントを受け取りましょう。 私たちはそのきっかけをつくり、仲間たち(あなた)の背中を押したいと思っています。私たちスノーコミュニティが雪を想い、雪を守りたいと語り、温暖化を止めようと伝えていくことを不思議に思う人はいないでしょう。 ぜひ、スノーシーズンが終わったばかりの、雪の感覚が身体に残っているこのタイミングで新しい知識を共有してください。これから、夏・秋を過ごし、次のシーズンを迎える時に、それを知っているのと知らないのとでは、間違いなく意識が違います。その話を、一緒に来た仲間と話し、来れなかった仲間にも伝えていくことで、グループの意識、楽しみ方がきっと変わります。 これは、より深く、より楽しくスノースポーツ・雪遊びを続けていくための一歩です。 白馬のウィンターシーズンは終わりを告げましたが、ぜひこのタイミングでもう一度白馬に来て、最高の瞬間と次の最高の瞬間をつなぐ大切な時間を共有しましょう。 ありがとうございます。 Protect Our Winters Japan 代表 小松吾郎