月間活動報告 | 2023年2月

3月に入ってから気温がグッと上がり、すでに春の陽気。春の訪れが早すぎるような、逆に冬が短くなっていることを痛感、雪不足により春先のイベントが中止になったり、各スキー場の積雪も急激に減っています。一方、春のシャバ雪やザラメは、滑り手にとって楽しみのひとつ。シーズン最後まで味わいつくしましょう。

さて、2月上旬、政府はGX*基本方針とGX推進法案を閣議決定しました(*GX;グリーントランスフォーメーションは、石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料依存から脱し、クリーンエネルギーを主軸とする産業構造、社会システムへと変革を図る取り組みのこと)。ゼロカーボンの実現に向けて、温室効果ガス排出の8割以上を占めるエネルギー分野の取り組みが重要ですが、日本政府が打ち出したGXの基本方針に対して、NGOから批判が相次いでいます。なぜならば、その中身は原発の長期的な活用や、CO2の削減にはほとんど効果のない水素・アンモニア混焼発電(石炭火力発電の利用継続を意味する)、実現性の低いCCS(火力発電から排出される二酸化炭素を回収し貯留)、課題の多いカーボンプライシング制度や炭素税など、「脱炭素を加速」させるとは言い難いものばかり。

なにより、このGX基本方針は「経済産業省主導で既存の原子力や石炭火力に関わる既得権益企業などあからさまな官民癒着構造のもとで大企業の排出削減に実効性がない事業に資金が流れる仕組みを短期間につくりあげたもの」(気候ネットワーク、プレスリリースより )、つまり重要な政策にも関わらず、プロセスが不透明なまま決定されてしまったことにも大きな問題があります。知らないところで、重要(だけど、脱炭素の実現に向けて本当に有効なのか疑問の残る内容、そこに多額の国家予算が注ぎ込まれる)な決定がくだされる現状を、そのままにして良いのでしょうか。

と、ここまで書いていても(きっと読んでいる皆さんも)かなり複雑で遠い世界の話になってしまいがち。 POW JAPANでは4月の統一地方選挙に合わせて、アンバサダーと一緒にこの重要政策についてもう少し気軽に知れるようなLIVE配信を予定しています。自分で調べるにはかなりハードルも高い・・・そんな方はぜひ、一緒に学び、考えてみましょう!どうぞお楽しみに。

*今月の気候変動ニュースでは、GXに関連するニュースを中心に紹介していますので、ぜひご覧ください。

月間活動報告 | 2023年2月

3月に入ってから気温がグッと上がり、すでに春の陽気。春の訪れが早すぎるような、逆に冬が短くなっていることを痛感、雪不足により春先のイベントが中止になったり、各スキー場の積雪も急激に減っています。一方、春のシャバ雪やザラメは、滑り手にとって楽しみのひとつ。シーズン最後まで味わいつくしましょう。
さて、2月上旬、政府はGX*基本方針とGX推進法案を閣議決定しました(*GX;グリーントランスフォーメーションは、石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料依存から脱し、クリーンエネルギーを主軸とする産業構造、社会システムへと変革を図る取り組みのこと)。ゼロカーボンの実現に向けて、温室効果ガス排出の8割以上を占めるエネルギー分野の取り組みが重要ですが、日本政府が打ち出したGXの基本方針に対して、NGOから批判が相次いでいます。なぜならば、その中身は原発の長期的な活用や、CO2の削減にはほとんど効果のない水素・アンモニア混焼発電(石炭火力発電の利用継続を意味する)、実現性の低いCCS(火力発電から排出される二酸化炭素を回収し貯留)、課題の多いカーボンプライシング制度や炭素税など、「脱炭素を加速」させるとは言い難いものばかり。
なにより、このGX基本方針は「経済産業省主導で既存の原子力や石炭火力に関わる既得権益企業などあからさまな官民癒着構造のもとで大企業の排出削減に実効性がない事業に資金が流れる仕組みを短期間につくりあげたもの」(気候ネットワーク、プレスリリースより )、つまり重要な政策にも関わらず、プロセスが不透明なまま決定されてしまったことにも大きな問題があります。知らないところで、重要(だけど、脱炭素の実現に向けて本当に有効なのか疑問の残る内容、そこに多額の国家予算が注ぎ込まれる)な決定がくだされる現状を、そのままにして良いのでしょうか。
と、ここまで書いていても(きっと読んでいる皆さんも)かなり複雑で遠い世界の話になってしまいがち。 POW JAPANでは4月の統一地方選挙に合わせて、アンバサダーと一緒にこの重要政策についてもう少し気軽に知れるようなLIVE配信を予定しています。自分で調べるにはかなりハードルも高い・・・そんな方はぜひ、一緒に学び、考えてみましょう!どうぞお楽しみに。
*今月の気候変動ニュースでは、GXに関連するニュースを中心に紹介していますので、ぜひご覧ください。

POW CREW初出展
極楽バンクドスラローム
(2023年2月4-5日)

POW JAPANのボランティアチーム”POW CREW”からのレポートです!

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富山の立山山麓スキー場で開催された、極楽バンクドスラロームにPOW CREW2名でブース出展イベント参加させて頂きました。 天気にも雪にも恵まれ、最高のコンディションでしたが、2週間前までは全く雪もなく大会ができないんじゃないかとヒヤヒヤしていたみたいです。 主催の水間大輔さんから大会の開会式挨拶があり、その中で「POWが来てくれたことが非常に嬉しい」と熱い想いで来場者関係者の方に話してくださり、雪を守ろう!冬を守ろう!と叫んでくれました。いつか大会を自然エネルギーでやりたいとも話していました。感動しました。 初日はゆったりモードで、交代交代滑りながらブースをしていました。すでにステッカーを板に貼ってくれてる方が意外に多く、追加でステッカー欲しい人がいたり、ローカルの方がブース前で沢山の方々に宣伝してくれたりと、かなりアットホームな雰囲気で温かく迎い入れていただき、僕たちもかなり助かりました。 2日目大会本番は初日とは少し違いみなさん大会モードでしたが、レースの列の前だったので販促用のステッカーをキッズ中心に渡したり声をかけながら、POWをしってもらえるきっかけが作れました。 二日間あっという間に過ぎ、大会の中にPOWブースがあることで、雪の降りかたや、気候がかわってしまっていること、POWがどんなことをしている団体かを伝えられた2日間でした。地元富山のカーディフスノークラフトの森川峰人さんや、飛騨高山のK2の高井隆司さんもPOWの活動に関心を持ってくださりブースで話してくれていました。プロのライダーの方が気軽に寄ってくれて嬉しかったです。 ブース出展は気軽にできる活動だと思いました。 POWのことを知らない滑り手にロゴだけでも知ってもらえる機会でもありますし、知ってくれている方にもさらにこんな活動しているんだねと再認識してもらえる機会で、地道な活動ですが、遊びのついでに引き続き楽しみながらやっていきたいなと思います。また来シーズンリベンジしまっす。いろいろサポート頂き本当に感謝いたします。引き続きよろしくお願いいたします。

追伸:バンクドの大会にも出ましたが、順位は後から数えた方が早かったです(^^)

(Seishi)

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Burton Summit
(2023年2月1日)

パートナーBurton Japanの「Burton Summit」 に参加してきました。このサミットは本社や直営店のスタッフの皆さんと、全国のディーラーさんが集まり、新製品の説明やコミュニケーション、Burton が取り組む様々な社会活動などを学ぶ場。POW JAPANは、2日目の午後の最後に「スノーボーディングと気候危機」について話させてもらいました。今回環境教育プログラム Hot Planet Cool Athlete をベースに、スノーボーダーに向けに内容を変えてお話させていただきました。参加したみなさんには(自分(小松)と Burton はこれまでなかなか縁がなかったのですが)大歓迎で迎えていただき、最後まで真剣に聞いていただきました。ユーザーと直接つながる「ショップ」の皆さんに気候危機やそのムーブメントについて知ってもらうことはとてもポジティブで、Burton の環境への取り組みや POW との協業や繋がりを広めるための重要な一歩でした。 翌日はたくさんの参加者の皆さんと滑ることも出来ました。気候危機や活動について話せたことはとても大きいのですが、やっぱり一緒に雪の上に立って、滑って、この環境・この遊びを一緒に守ろう、という思いをシェア出来るのって本当に話が早い、というか、ちょっと共有の次元が違う感じがします。この空気とそれを共有する仲間が自分たちの強みなんだな、と改めて思いました。Burton の皆さん、参加者の皆さん、感謝です。またお会いしましょう。

(Goro)

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INTERSTYLE 2023
(2023年2月14-16日)

3年ぶりにINTERSTYLEに出展させていただきました。2019年2月、INTERSTYLEの出展とトークショーを皮切りにPOW JAPANの活動がスタートして丸4年。今回は、メーカーや小売店、スキー場やメディア、一般の方々など、多様な方が来場する場であることを意識して、”冬を守る”ムーブメントの主役は一人ひとりであることを伝え、それぞれの立場でできるアクションを示したパネルを用意して、POW CREW(ボランティア)と一緒にブースに立ちました。実際にブースで足を止めてくれた方々からは「自分のショップで出来ることは何かないか」「(POWの名前は)知っているけど、何をしているかわからないから聞きに来ました」「自分はサーフィンしかやらないけれど、海でもゴミ拾いだけでなく気候変動問題についても考えて行動したい、リードしていきたい」など、多様な立場から「自分(や所属する企業やショップ)ができること」について問いかけをいただきました。

今回は出展・登壇だけでなく、INTERSTYLEの事務局に対して、イベント運営の電力使用におけるCO2削減(グリーン電力証書の購入)やゴミの分別や削減など、イベントの「サステナブル運営」に関する提案も実施(準備期間等の都合上、実現には至りませんでした)。イベント出展だけでなく、イベントそのものに対する提案や取り組みの後押しを今後も継続していきたいと考えています。

(Hitomi)

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メディア掲載情報


テレ朝「「大下容子ワイド!スクランブル」(2023年2月3日放送分
:「スキー場に「SDGs専門部署」発足 背景に“雪不足”…2人の挑戦“山岳エコの聖地”へ」と題して、パートナー白馬八方尾根スキー場の取り組みとともに、POW JAPANの活動を取り上げていただきました。


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