月間活動報告 | 2023年1月

寒波の到来により、各地の山もようやく雪山らしい装いとなりました。白馬エリアにも全国、世界で活躍する滑り手たちが集まり、山へ繰り出す様子を見ていると、世界の中でも日本の雪の素晴らしさは誇るべきものであると実感。改めて、自然からのギフトに感謝の気持ちが込み上げます。

POW JAPANは1月、はじめて西日本のスノーエリアに足を運ぶ機会をいただきました。寒波到来の直前まで雪不足のためクローズせざるを得なかったスキー場もあった神鍋エリア。西日本のスキー場は温暖化の影響を最も受ける場所でもあります。詳細はレポートでも触れていますが、より深刻な影響を受けているこの地域で、専門家(一般社団法人Climate Integrate)と一緒に観光協会や行政が主体となって気候変動対策に取り組みはじめたこと、そしてここにスキーヤー、スノーボーダーが「自分ごと」として参加し行動することに大きな意味があります。神鍋ローカルやその周辺の滑り手の皆さん、ぜひこの動きに注目し、応援していきましょう。その動きは各地の滑り手たちにも大きな影響を与えるはずです。

月間活動報告 | 2023年1月

寒波の到来により、各地の山もようやく雪山らしい装いとなりました。白馬エリアにも全国、世界で活躍する滑り手たちが集まり、山へ繰り出す様子を見ていると、世界の中でも日本の雪の素晴らしさは誇るべきものであると実感。改めて、自然からのギフトに感謝の気持ちが込み上げます。
POW JAPANは1月、はじめて西日本のスノーエリアに足を運ぶ機会をいただきました。寒波到来の直前まで雪不足のためクローズせざるを得なかったスキー場もあった神鍋エリア。西日本のスキー場は温暖化の影響を最も受ける場所でもあります。詳細はレポートでも触れていますが、より深刻な影響を受けているこの地域で、専門家(一般社団法人Climate Integrate)と一緒に観光協会や行政が主体となって気候変動対策に取り組みはじめたこと、そしてここにスキーヤー、スノーボーダーが「自分ごと」として参加し行動することに大きな意味があります。神鍋ローカルやその周辺の滑り手の皆さん、ぜひこの動きに注目し、応援していきましょう。その動きは各地の滑り手たちにも大きな影響を与えるはずです。

POW CREW SESSION
@白馬乗鞍温泉スキー場 with 大池拓磨
(2023年1月14日)

POW JAPANのボランティアチーム”POW CREW”からのレポートです!

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雪上では2回目、今回はアンバサダー大池拓磨のホームである白馬乗鞍温泉スキー場でのセッションを開催し、約20名のPOW CREWが集いました。 滑って、食べて、話して、滑って、話して、考えて・・・いろんな意見を共有する濃くもあっという間の時間となりました。

今回の狙いは地域やバックグランドが多様な方が登録するなかで、みんなの想いやcrewとして何ができるかを考え、繋がった仲間とうねりをどう広げていくかを話すこと。 ランチとトークセッションは大池氏のベースLodge Chamingoにて。南米パタゴニア地方で”地球”を感じられるバックカントリーキャンプや九死に一生を得た体験、ニュージーランドで持続可能なライフスタイルを体現した方との出会いなどを通じて、今POWアンバサダーとして何を想って活動しているかを直接聞くことができました。参加者同士では、多様なバックグラウンドを持つそれぞれが、何を変えたいか、変えようとしてきたか、それぞれの軌跡と想いを共有。そして想いをどう形にしていくかという具体的なお話もすることができました。

今回は1月なのにザラメ雪セッションとなり、今季の降雪状況を肌で感じた一方、オンラインや机上で話すだけでは見えてこない、滑るのが大好きでたまらない気持ちは滑りの技術なんて一切関係ない最高のセッションとなりました。点と点がつながった実感が持てた今回のセッション。繋がっただけでなく早くもcrewメンバーは次の行動を起こしています。気候変動×観光について考えるin神鍋高原、バンクドスラローム@富山の立山山麓スキー場のPOWブース出展など。 待ったなしの”冬を守る”活動に参加したい想いのある方、情報を得るだけでも大切な一歩。これからはcrewのメンバーを増やし各地で仲間同士で行動を起こすようになっていきたいです。是非みなさまの登録もお待ちしています。

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TOKYO OUTDOOR SHOW
(2023年1月15日)

Tokyo Outdoor Show に参加し、イベントのステージでお話しさせていただきました。ステージにはPOW JAPAN と同様にアウトドア環境を守るために活動されている「Leave No Trace Japan」、「Surfrider Foundation Japan」、 「コンサベーション・アライアンス・ジャパン(CAJ)」との対談という形での登壇。雪山をベースにする自分たちと、海やアウトドアフィールド全般をベースにする皆さんとの会話は、ステージ上でもその外でも尽きることはありません。同じような課題を持っていること、夢、それらを共有することで、お互いの活動をより広げていくことが出来るであろうことを、また改めて感じる機会でした。
昨年も同イベントに参加させていただきましたが、実はそれがきっかけで昨年の11月に開催された「カーニバル湘南」が生まれました。今回を機にさらにその機運は高まり、「海も山も街も繋がっている」という考えのもと、自然を守るムーブメントを広げていく動きが今後も広がっていきそうです。

このステージの前の時間には、POW アンバサダーのスノーボーダー 橋本通代と、サーファーの田中宗豊さん、アルパインクライマー花谷泰広さんで、それぞれのフィールドで活動する傍ら、プレイヤーと環境保護をつなぐ様々な活動をされている3名の対談がありました。全員ものすごくパワフルで、プレイヤーならではのコミュニティーへの関わり方はとても興味深く、参加者の皆さんも深く共感されている様子が印象的でした。自然は繋がっていて、どの遊びでも環境の変化を感じていること、それを守るためにプレイヤーが動き始めることがとても重要だということ、そしてジャンルを飛び越えて繋がっていくことの大切さを改めて感じられた素晴らしいお話でした。

(Goro)

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BURTON Mystery Series
in アルツ磐梯
(2023年1月21日)

アルツ磐梯スキー場で開催されたBurton Mystery Seriesに出展しました。 滑走レベルに関わらずスノーボードを楽しむ幅広い人が参加できるMystery Series。バートンライダーでPOWアンバサダーの中山悠也も会場を沸かせていました。このイベントを主催したパートナーのバートンジャパン合同会社は、本イベントで使用するリフト2基を「グリーン電力証書」を購入することで”CO2フリーの電力”で運行しました。

気候変動問題やPOW JAPANの活動を参加者の皆さんに知ってもらうために出展の機会をいただきましたが、イベントの中で具体的なアクションを起こすアイデアとしてグリーン電力証書を提案したところ、「できることから実現していこう」とご決断いただきました。 今回の証書は「太陽光発電所ネットワーク」が発行する、個人の太陽光発電から生まれた電力証書を利用。子どもたちの未来のために太陽光発電を設置した家族の想いが込められた環境価値を利用できること、証書購入費は新規太陽光発電の設置や市民共同太陽光発電所設置の拡大に活かされる、という特徴がある証書です。今回Burtonさんと一緒に申請プロセスを確認することで、グリーン電力証書利用はハードルが低く、様々なイベントでグリーン電力証書が利用されれば、自然のエネルギー由来の電力が増えることを後押しできる、ということもわかりました。Mystery Series第2弾は3月18日、パートナーのエイブル白馬五竜のとおみゲレンデ(リフト、降雪機、ナイター照明の電力が再生可能エネルギー100%で営業されている!)にて開催予定。

(Seto)

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気候変動×観光について考える@神鍋高原 vol.3
―スキーヤー・スノーボーダーから見る気候危機と具体的な行動事例―
(2023年1月25日)

10年に一度を言われた強烈な寒波が西日本各地に大きな影響を及ぼす中、兵庫県豊岡市神鍋高原で開催された「神鍋高原ゆきみらい100年宣言セレモニー」、そして「気候変動 × 観光を考える @神鍋高原 vol.3」に参加してきました。セレモニーでは、神鍋高原にスキーが伝わって100年の節目に、雪不足が喫緊の課題となっている中で、気候危機に対し観光協会として行動してくことが宣言され、その後の勉強会では ”スキーヤー、スノーボーダーから見る気候危機”をテーマに、日本とフランスにおけるスノーリゾートと気候危機対応を研究する吉沢直さん、POWを代表して小松吾郎の講演が行われ、ワークショップでは今後の取り組みついての様々な意見やアイデアが飛び交いました。

西日本エリアは日本の雪山の中でも特に強く温暖化の進行を感じる地域。気候危機の解決には地域の取り組みの積み重ねは欠かせず、今回神鍋高原でこのような宣言や取組方針が示されたことは大きな意味があります。今後もこの動きに注目しながら、POWとしてできるサポートを続けたいと思います。
言うまでもないことですが、イベント当日、翌日は、強烈寒波のもたらした最高の雪をローカルのみなさんと共に楽しみました。この時間こそがPOWの活動の源です。今後も各地のみなさんとともに楽しむこと、アクションすることを続けていきます。ぜひ声をかけてください。神鍋ローカルのみなさん、本当にありがとうございました!

(Shotaro)

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