活動報告 | 2024年下半期(7~12月)

活動報告 |
2024年下半期(7~12月)

毎月皆さんに活動のご報告をしておりましたが、長らく報告をお休みしてしまいましたことをお詫び申し上げます。日本の気候・エネルギー政策にとって非常に重要な1年でしたが、POW JAPANにとってもチャレンジングなプロジェクトが続く下半期となりました。

POW JAPANは「仲間づくり(環境教育・啓蒙活動)」「スキー場とその周辺地域の脱炭素化」「 政策への働きかけ」3つを軸に活動を続けていますが、この下半期は、これまでの活動やそれらが培ってきた繋がりが共鳴しあうように、パワーが最大化したように感じています。具体的な活動内容をハイライトとしてご紹介します。

仲間づくり

Hot Planet Cool Athlete Tour 2024

環境教育プログラム「Hot Planet Cool Athletes(HPCA)」を引っ提げて、代表の小松吾郎が全国を行脚。2ヶ月半で北海道から大阪まで全11会場で開催、述べ360名を超える方にご来場いただきました。今回のHPCAは、気候変動の現状や解決のために必要なアクションをお伝えするだけでなく、参加してくださった皆さんとの会話を大切にしていました。各地で起きていること、皆さんが感じていることを共有してもらい、POW JAPANのアンバサダー10名も各会場に参加して自身のストーリーを話してもらうことができて、各会場で良きセッションができたことをとても嬉しく思います。さらに、いくつかの会場に参加してくれた中高大学生の若者たちが「自分も何かしたい!」と、学校で発表の機会を設けたり、ホームのスキー場にアクションをしようとしてくれています。このツアーが誰かの行動の「後押し」に繋がっていることが、何よりの成果です。

このツアーをメインで支えてくださったBurtonチーム、また各地でサポートしていただいたローカルの皆さんやパートナー企業、ショップの皆さんに心から感謝申し上げます。

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全国のスノータウンへ

全国各地のスノータウンからお声がけいただく機会は年々増えており、この半期も各地でPOWのお話をさせていただき、各地のローカルとのセッションを楽しませていただきました。

2024尾瀬かたしなゼロカーボンフォーラム」(2024年8月)では、片品村の3つのスキー場やローカルたちとのトークセッションを実施。片品村の現状や自然の変化、取り組みやこれからの可能性について、地元ならではの興味深いトークが展開できました。

NORIKURA ZERO CARBON FESTIVAL」(2024年10月)では、地域コミュニティが抱える気候変動の脅威 ~ローカルから世界を変える~をテーマに代表小松吾郎が登壇。

30回目の開催となった「神田スポーツ祭り」(2024年10月)は、「冬を守る」がテーマとして掲げられ、会長の冒頭挨拶でも「気候変動の影響」について語られていました。さらに、お祭り最初のステージコンテンツとして、トークセッションを任せていただき、パタゴニア神田ストアの皆さん、野沢温泉スキー場の宮崎郁美さんと一緒に、気候変動が雪山に与える影響や将来予測、スキー場の取り組み、スノーカルチャーの聖地神田でできることなどをお話ししました。来たるシーズンを楽しみにたくさんのスキーヤー、スノーボーダーが訪れる神田スポーツ祭りでも、気候変動への取り組みの第一歩を踏み出してくださったこと、またパタゴニア神田ストアの日頃からのご尽力に、心から敬意を表します!

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高梨沙羅さん「Jump for The Eath」プロジェクトとコラボ

ジャンプ競技で活躍される高梨沙羅さんが、ご自身の競技生活から感じた気候変動の危機感から立ち上げたJUMP for The Earth。高梨さんから「白馬の取り組みを学びたい」とお声がけいただき、再エネリフトでの稼働など先進的な取り組みを進める白馬八方尾根スキー場とエイブル白馬五竜を訪れ、POW JAPANアンバサダーの丸山春菜さん・清澤恵美子さん、白馬村のGX統括監の白濱雄太さん、村議会議員であり喫茶solを営む加藤ソフィーさんとディスカッションをした様子が、Instagramにて公開されています。ぜひご覧ください!

Instagramを見る

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 スキー場とその周辺地域の脱炭素化 

サステナブル・リゾート・アライアンス 37スキー場が加盟

2023年12月にローンチした「サステナブル・リゾート・アライアンス」は、昨シーズン皆さんにご協力いただいたスキー場応援キャンペーンの効果も大きく、全国37のスキー場が加盟して新しいシーズンを迎えます。再エネへの切り替えへやLED電球への変更といった省エネなど、各スキー場の取り組みが進んでいる中、スノーメディアもスキー場の取り組みに賛同してくれています。yukiyamaアプリではSRAに加盟するスキー場にはバッジがつき、加盟スキー場を検索できるようになりました。また、SURF&SNOWでも加盟スキー場ということがわかるロゴを追加してくれたりと、メディアの協力を得て、より多くのかたがスキー場での滑走を楽しむことに加え、「このスキー場こんな取り組みしてるんだね!いいね!」という空気が広がってくれることを願います。

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POW チケット本格導入スタート!

通常のリフト券の販売価格に、各スキー場が行う「ゼロカーボンやサステナブルな取り組み」への支援につながるドネーションを上乗せした「POWチケット」。POWチケットを購入することで、スキーヤー、スノーボーダーがスキー場の取り組みを知り、さらにはその背景にある気候危機の現状と気候変動対策の必要性を理解し、「自分ごと」としてスキー場の取り組みを応援することができる仕組みです。同時に、スキー場が脱炭素化・サステナブル化を進める上での資金的な課題も解決する仕組みとなることを目指します。今シーズンは8つのスキー場で導入中、ぜひPOWチケットを選んで、滑って、応援しましょう!

導入スキー場:白馬八方尾根スキー場、舞子スノーリゾート、湯沢中里スノーリゾート、キューピットバレイ、ムイカスノーリゾート、ニノックススノーパーク、エイブル白馬五竜、エイブル白馬五竜IIMORI

プレスリリースはこちら
導入スキー場とドネーションの使用用途はこちらからチェック!

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政策への働きかけ

VOICE from the OUTDOOR COMMUNITY

エネルギー基本計画やNDCなどを含む日本の重要な気候・エネルギー政策が決められるタイミングで、気候変動の影響を直接感じるアウトドアコミュニティの声を政策に届けることを目的に立ち上げたプロジェクト「VOICE from the OUTDOOR COMMUNITY

10月8日、「雪がなくなったら全員負け」という強いメッセージを新聞広告に掲出したのは、気候変動による影響が多くの人の暮らしやビジネス、命そのものに影響しはじめていることを、政策決定者や社会に本気で伝えるため。信濃毎日新聞と北海道新聞への掲出でしたが、SNSでの投稿も多くの方がシェアしてくださったことでリーチは30万人を超えました。また、同日には原宿界隈のパートナー企業のショップでも同じデザインのポスターを店内に掲出いただき、たくさんの方に届けることができました。

同日、Burton Flagship Tokyoにてこのプロジェクトのメディア発表を行い、スキー場経営者、アスリート、自治体の首長に参加していただき、それぞれが実際に感じる気候変動の影響、そして今行動する必要があることを訴えました。「アウトドアコミュニティによる気候・エネルギー政策への共同提言」も併せて発表し、「1.5度目標への整合」と「政策の決め方の見直し」を求める提言書には170以上の企業・団体、1,000人を超えるアスリートや個人の賛同を得られました。この提言書はPOW事務局、POWクルー、アンバサダー、パートナー企業などから20名を国会議員に手渡すことができています。これらのアクションをきっかけに代表質問で「1.5℃目標に整合」した気候政策の実現のために声をあげてくれたり、党内の会議で発言する議員も複数いて、アウトドアコミュニティの「声」が政策決定の場に届けられています。

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