月間活動報告 | 2023年11月

気がつけばあっという間に年の瀬。2023年は“地球沸騰の時代”と表現されるほど「観測史上最も暑い夏」を経験し、この冬の気温の高さ、降雪・積雪の遅さから、毎年着実に気候変動の影響が大きくなっていることを肌で実感しています。それにも関わらず、「今年は世界の炭素排出量は過去最高となった」という調査報告も出ており、温暖化の原因となる二酸化炭素排出量は増え続けているのです。

11月末からUAEで開催されたCOP28では、「2030年までに世界の再生可能エネルギーを現在の3倍まで急増させ、エネルギー効率を2倍にする」こと、そして「この10年で、化石燃料からの脱却を加速する」ことなどが合意されました。日本政府については、石炭火力発電に関する後ろ向きな政策によって今年も化石賞を受賞するなど、またしても脱炭素化におけるリーダーシップは発揮されず。今年5月の主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、議長国としてまとめた合意である『対策のされていない化石燃料の段階的廃止』にさえ沈黙を貫くなど、「歴史的なCOPにおいて終始傍観者にとどまった」と評価されています。

気候変動の影響は大きくなる一方、排出量も増え続ける現状。世界では最悪のケースを回避するために排出量の削減や再エネの転換が求められる一方、日本では既存の石炭火力からの脱却については消極的、再エネ3倍の文脈においてはリスクの大きい原発に前向き。そんな厳しい状況のなか、来年以降、わたしたち1人ひとりの考えや行動が試される、と感じています。

少し厳しい現実に触れましたが、私たちのコミュニティでは「追い風」も感じています。今年1年かけてローカルに対しても、国に対してもそれぞれアクションを仕掛け、そこにたくさんの仲間が参加してくれたこと。仕掛けたローカルの中では、ゆっくりではあるけれど動きが出てきてること。12月には全国のスキー場のサステナブル化を目指した「サステナブル・リゾート・アライアンス」をローンチし、ローンチと同時に16のスキー場が賛同・加盟し、パートナーやフォロワーたちも応援してくれていること。それぞれができることを足元から着実に進めていて、そして賛同し共に行動する仲間たちが増え、よりパワフルになっていること、自分たちが描く未来に向かって少しずつ変化が起きていることに、とても希望を感じています。

本年もたくさんのご支援、そしてともに行動していいただき心より感謝申し上げます。どうか皆さまにとってよい年末と、新しい1年のはじまりとなりますように。

月間活動報告 | 2023年11月

気がつけばあっという間に年の瀬。2023年は“地球沸騰の時代”と表現されるほど「観測史上最も暑い夏」を経験し、この冬の気温の高さ、降雪・積雪の遅さから、毎年着実に気候変動の影響が大きくなっていることを肌で実感しています。それにも関わらず、「今年は世界の炭素排出量は過去最高となった」という調査報告も出ており、温暖化の原因となる二酸化炭素排出量は増え続けているのです。

11月末からUAEで開催されたCOP28では、「2030年までに世界の再生可能エネルギーを現在の3倍まで急増させ、エネルギー効率を2倍にする」こと、そして「この10年で、化石燃料からの脱却を加速する」ことなどが合意されました。日本政府については、石炭火力発電に関する後ろ向きな政策によって今年も化石賞を受賞するなど、またしても脱炭素化におけるリーダーシップは発揮されず。今年5月の主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、議長国としてまとめた合意である『対策のされていない化石燃料の段階的廃止』にさえ沈黙を貫くなど、「歴史的なCOPにおいて終始傍観者にとどまった」と評価されています。

気候変動の影響は大きくなる一方、排出量も増え続ける現状。世界では最悪のケースを回避するために排出量の削減や再エネの転換が求められる一方、日本では既存の石炭火力からの脱却については消極的、再エネ3倍の文脈においてはリスクの大きい原発に前向き。そんな厳しい状況のなか、来年以降、わたしたち1人ひとりの考えや行動が試される、と感じています。

少し厳しい現実に触れましたが、私たちのコミュニティでは「追い風」も感じています。今年1年かけてローカルに対しても、国に対してもそれぞれアクションを仕掛け、そこにたくさんの仲間が参加してくれたこと。仕掛けたローカルの中では、ゆっくりではあるけれど動きが出てきてること。12月には全国のスキー場のサステナブル化を目指した「サステナブル・リゾート・アライアンス」をローンチし、ローンチと同時に16のスキー場が賛同・加盟し、パートナーやフォロワーたちも応援してくれていること。それぞれができることを足元から着実に進めていて、そして賛同し共に行動する仲間たちが増え、よりパワフルになっていること、自分たちが描く未来に向かって少しずつ変化が起きていることに、とても希望を感じています。

本年もたくさんのご支援、そしてともに行動していいただき心より感謝申し上げます。どうか皆さまにとってよい年末と、新しい1年のはじまりとなりますように。

カーニバル湘南へ出展

(2023年11月3日 by Chisato)

11月に入ったにも関わらず残暑のような暑さを感じた秋の湘南。ゼロウェイストをコンセプトに掲げるイベントには今年も湘南、海、自然を愛する人たちが大勢集まっていました。350の主宰するPOWER UPキャンペーンの最終日でもあったこの日、今回の出展でもPOWのブースではフォトアクションを行いました。また、今年はパートナー企業であるGentemstickさんと隣同士での出展となり、湘南の滑り手コミュニティの皆様と交流を深める機会にもなりました。

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白馬村環境シンポジウム

(2023年11月23日 by Shotaro)

「ゼロカーボンの実現を地域の力で」をテーマに、白馬村とゼロカーボン勉強会の主催で白馬村環境シンポジウムを行いました。映画「マイクロプラスチック・ストーリー」の上映、白馬村の中高生による環境の取り組み発表、井田徹治さんの基調講演、パネルディスカッションなど、盛り沢山かつ充実した内容で学びの多い1日でした。パネルディスカッションでは長野県内の生坂村、野沢温泉村、飯田市、そして白馬村がゼロカーボンを目指す中での成果や学び、課題が共有され、他地域の取り組みに目を向ける良い機会となり、また、会場では村内の企業や団体の様々なゼロカーボンの取り組みが展示されるなど、地域のチカラを活かしていくことが今後の取り組みには欠かせないことを再認識させられました。充実した内容に対して参加者が少なかった反省を踏まえ、次の課題は「地域を巻き込むためには?」できることはまだまだありそうです。

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Rhythm Japan × GENTEMSTICK × FAR EAST SNOWSPORTS

ニセコパートナーミーティング

(2023年11月29日 by Wanaka)

11月29日、Rhythm Japan、GENTEMSTICK、FAR EAST SNOWSPORTSの3社が合同で開催したパートナー企業ワークショップは、ふわふわの雪が積もる夜に53人の参加者が集まりました。イベントでは、POW代表の小松吾郎による「Hot Planet Cool Athlete」が開催され、その後、3社のスタッフを混ぜたグループで気候危機アクションについて考えるグループワークが行われました。各社代表による環境問題、気候危機対策のプレゼンテーションでは、すでに取り組まれている素晴らしい活動が紹介され、私たちがこれまで知らなかった内容もあり、参加者の皆さんにも新しい発見や刺激になったのではないでしょうか。企業ごとに分かれたグループワークでは、他社の対策についての感想や今シーズンの取り組み、そしてどうすれば気候危機に関心を持ち、活動をする企業(仲間)を増やしていけるのかが話し合われました。短い時間ながらも、多くのスタッフが集まり、互いを知る素晴らしい機会となりました。3社の協力がもたらす新しい可能性に期待が高まり、今後の動向が楽しみです。これからも一緒に頑張っていきましょう!

写真提供:GENTEMSTICK

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