月間活動報告 | 2024年3月

気候政策シンクタンク「Climate Integrate」が「2024年の気候変動をめぐる 10のハイライト」を発表。どこか難しい・・・と敬遠しがちですが、ポイントは”2024年は気候政策においてとても重要な年”であること。2025年2月までに国連に「国が決定する貢献(NDC)」を提出するため、2035年以降の温室効果ガス削減目標などの検討が開始されます。また、3年に1度のエネルギー政策(エネルギー基本計画)の見直しが始まる年でもあり、日本の2050年カーボンニュートラルの実現に向けた道筋を描く、とても大切なタイミングです。

暖冬に続き、3月から4月にかけてすでに初夏ような気候。「暑いね、参っちゃうね」で済まさず、これをサインとして受け取りつつ、その原因となる温室効果ガスの排出をどれだけ削減できるか。今後の方向を左右する重要な1年に、個人の行動だけでなく、社会全体として、国として、これまでのあり方からシフトしていくことに皆さんと一緒に意識を向けていけるよう、引き続き共有し、考え、行動していきましょう。

パートナー パタゴニア

Worn Wear Snow Tour in Hokkaido

(2024年3月5-10日 by Wanaka)

北海道初のPatagonia Worn Wearスノーツアーにて、ブース出展をさせていただきました。約8年前、イギリスの湖水地方で開催されたアウトドアフィルムフェスティバルで、Worn Wearの存在を初めて知り、その理念に大きく共感しました。それ以来、ずっとWorn Wearに関わりたいと思っていましたので、今回その夢が叶ったことがとても嬉しかったです。

POWブースにはたくさんの方々にお越しいただき、POWの活動や北海道での取り組み、そしてサステナブルリゾートアライアンスについてなど、様々なお話しをすることができました。物を大切にして、直しながら使っていくことで深くなる物に対する愛や楽しさを、8年前に私がイギリスで体験したように、たくさんの友人や家族、そして地域の人々にも体験していただけたようで嬉しいです。資本主義のあり方、購買や消費の選択による地球環境への影響を考え直す良い機会となりました。パタゴニアさん、ありがとうございました!
(写真提供:藤生 克秀)

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パートナー

Burton Mystery Series in  スキージャム勝山

(2024年3月9日 by Seto)

BURTON Mystery Series in スキージャム勝山にてブース出展。関西で活動するPOW CREW 4名の協力もありシルクスクリーンプリントを実施、バートンジャパンも「Mystery Seriesロゴ」のシルク版を準備してくれて、たくさんのイベント参加者の方がTシャツ、パーカー、バッグなどを持参して下さり、イベント終了までにスタッフ総出でプリント作業を行うほどの盛況になりました。Mystery SeriesロゴとPOWロゴのダブルプリントを希望される方も多く、パートナーシップの認識が浸透していることを感じられました。

また東急スノーリゾーツの協力の元、バートンジャパンと一緒にスキー場内のラジオブースでトークライブにも参加しました。People, Sports, Planetの3分野で企業の目指す未来を掲げている“パーパス”に沿ったバートンの取り組み、スキージャム勝山を含む東急スノーリゾーツ全てのスキー場が再エネ由来の電力100%で運営されている各企業の取り組みに触れながら、スノーコミュニティの様々な業種が「冬を守る」という共通のゴールに向かって手を取り合って活動していることを当日スキージャム勝山に遊びに来たゲスト全員に向けてメッセージを届けることができました。

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パワーシフト

スノーリゾートの新しい価値観
-再エネ100%でスキー場はもっと魅力的になる-

(2024年3月22日 by Shotaro)

”スノーリゾートの新しい価値観”というタイトルで、白馬五竜スキー場、白馬八方尾根スキー場の担当者の方とともにスキー場の気候変動影響と再エネ選択についてオンラインイベントで話しました。主催のパワーシフトは、自然エネルギーを中心とする持続可能な社会に向けて、電力(パワー)のあり方を変えていく活動ですが、こういった活動の中でスキー場の取り組みが取り上げられることは、とても感慨深い!POW JAPANが発足した2019年当時は、再エネを利用するスキー場は見つけられなかったものの、今では五竜や八方を中心にスキー場の再エネ選択は広がりつつあります。昨年末からスタートしたサステナブルリゾートアライアンスを通して、新しい価値観=再エネ100%が当たり前になっていくことに引き続き取り組んでいきます。

Youtubeにてアーカイブ視聴できますので、ぜひご覧ください。

アーカイブを見る

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共同出展

民主主義ユースフェスティバル

(2024年3月23-24日 by Wanaka)

Climate Live JapanとFridays For Future Tokyoと、気候変動をテーマに共同出展しました。「END CLIMATE CRISIS」をテーマに、気候変動に関するニュース、気候変動クイズ、みんなでつくるマインドマップ(わたしたちにできること)の3つを共同で作成し、展示。来場者のみなさんからは、ニュースを見た率直な意見や、クイズに対する楽しい声がたくさん寄せられ、マインドマップにも多くのアイデアが書き込まれました。選挙の際に気候危機が、みなさんが投票する候補者を決める際に、基準のひとつに加わると嬉しいです!対話を通じて、なぜ気候危機が問題なのかや、私たちにできるアクションについてより深く考える貴重な機会となり、学びの多い時間となりました。予定通りに行けば、この秋にまた札幌で開催するとのことなので、私は今後とも深く関わっていきたいと思っています。

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出展

DRRREM SESSION
with FUTURE LAB.

(2024年3月30-31日 by Shotaro)

営業最終週末の”R天国”湯殿山スキー場で開催された、DRRREAM SESSIONに参加してきました。地元スキー場の最終営業に集まるローカル、地形イベントを目がけて集まる全国の横ノリたち。駐車場がパンパンに膨れ上がるほどの熱量と春の絶好のコンディションが相まって、スキー場内の至る所で熱いセッションが繰り広げられました。このイベントは、太陽光発電によって生まれたエネルギーでロープトーを動かすというDIGGIN’ MAGAZINEの実験の場でもあり、滑ることを楽しむ時間とともに、気候変動とは切っても切れないエネルギーについて、考えるきっかけを提供しています。今後は、蓄電機を手に入れることで太陽光で動くロープトーの常設の可能性も。スノーボードコミュニティの未来を模索する動きが各地で広がっていくことを願ってます。

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パートナー

Goldwin Camp

(2024年3月30日 by Seto)

今年もGoldwin Campのセミナー時間に次世代のスキーヤーに気候変動と雪への影響を伝えるお時間をいただき、アンバサダーの清澤恵美子さんが講話、ゲストトーカーとして渡部暁斗さんが登壇してくれました。
今年は雪不足のために国内外の競技大会で難しい運営や中止を強いられたシーズンですが、スキー選手として何年後に夢を叶えたいか?という問いと同時に、練習するスノーフィールドが脅かされていく危機感を選手目線で伝えてくださった清澤さん。自身のCO2排出量の多くが海外遠征の移動に起因していると気づいてから、環境活動を行うエコパートナーとしてヘッドスポンサーを公募し、Allbirdsと森林保護活動してカーボンオフセットに取り組んでいる渡部さんからは、知る・発信する・そして誰にでも、何か行動に移せることを伝えてもらいました。
憧れのアスリートによる話をしっかりと聞いていた次世代選手達には「Myアクション宣言」を考えてもらい、それぞれ熟考しながら立派にこれからのアクションを発表してくれました。

 

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メディア掲載情報


北海道新聞「気候異変 第3部・北の大地 四季の姿は(2024年3月25日掲載)
;事務局スタッフwanakaのコメントが掲載されています。


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