月間活動報告 | 2024年4月

5月、エネルギー基本計画の議論がはじまりました。第七次計画の注目点は、電源構成比における「再エネ」脱炭素電源の構成比率やその内容で、ワタシのミライなどを中心とした環境団体からは原発と化石燃料に依存した現行のエネルギー政策からの脱却を求める声があがっています。また、議論のメンバーに偏りがあり、とくに若者の声が十分に反映されない体制であることも指摘されています。一方、電力会社サイドからは現行の計画にある「原発依存の低減削除」を求め原発の積極活用の声が上がっています。引き続きエネ基の議論の進捗に注目し続けましょう。

少し前になりますが、気象予報士の正木明さんがご自身のラジオ番組にて、サステナブル・リゾート・アライアンスについて丁寧に取り上げてくださいました。こうしてわたしたちスキーヤー、スノーボーダーやスキー場、スノーコミュニティの取り組み全体が、コミュニティの外で発信されることは社会への大きな種まきにつながるはずです。冬や雪、自然での遊びが好き、という想いから生まれる大小様々なアクションが社会への一雫になることを、皆さんとも共有できれば嬉しいです。20分弱でとてもわかりやすくお話いただいていますので、ぜひご視聴ください。

パートナー

八方尾根開発 新入社員研修

(2024年4月3日 Hitomi)

パートナーでありSRA加盟スキー場の八方尾根開発株式会社にこの春入社した皆さんへ、POW JAPANの取り組みや気候変動の現状などをお話しする機会をいただきました。POWがお話しする前の時間には同社SDGsマーケティング部からSDGsについてしっかりと説明がされ、企業としていかに真剣にSDGsに向き合っているかを私たちも実感。POWが用意したワークショップでは、ゲストの視点、社員の視点を持ちながら、どのように地域を巻き込んで取り組みを進めるか、について考えを巡らせました。新入社員の皆さんからはアイディアや意見が活発に飛び交っていて、こうしてスキー場で働く方々が「サステナブル」や「ゼロカーボン」について、またどうやって業務に落とし込むかを真剣に考えてくださる姿を見て、とても誇らしく感じました。

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アンバサダー

HARMONIZE SNOW SUMMIT 2024

(2024年4月12-13日 by アンバサダー丸山春菜)

休暇村妙高ルンルンスキー場にて、HARMONIZE SNOW SUMMIT 2024を開催しました。
子どもから大人まで様々な世代が楽しめるリフト一本分をデザインした地形コース。パタゴニアWorn Wearによるリペアイベント。キッズボードの試乗やウェアメンテナンスの提案などスノーブランドの出展。このエリアで活動する養蜂家や農家、写真家によるトークライブ。地産地消や無添加にこだわったグリーンマーケットなど、「Harmonize : 調和」をテーマに様々なコンテンツが展開される内容の濃い2日間となりました。シルクスクリーン体験を実施していたPOWブースでは、衣類やバッグなどを持参されたイベント参加者の方で終始盛り上がっていました。

What’s your “HARMONIZE”?
あなたにとっての調和とは?
その答えはきっと十人十色で正解はありません。ローカル、地域、人とのつながり、暮らしを大切に。そのひとつひとつの積み重ねが「調和」をもたらし、豊かさを生み出す秘訣なのかもしれないと今回の運営を通し、私自身も学びがありました。そしてこの日のように雪の上で最高な時間が過ごせるのは、やはり健全な自然環境があってこそ。次世代のこどもたちにも残していけるよう今後も活動を続けていきたいと思います。

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POW CREW

SWAP&MEET in 妙高

(2024年4月20-21日 by Seto)

SWAP & MEET in 妙高というイベントにPOW Crew、妙高の滑り手達とブースを出展しました。
クラシックカー関連のイベントに参加した背景には一人のスキーヤーの想いがありました。4年ほど前、妙高赤倉でJAPOW Houseを経営する彼と話をしたことがあったのですが、当時はすぐに行動を起こすことができず、いつかアクションを起こしたいという思いがずっと心に残っていたそうです。古き良きものを長く使う文化と、人々がMEETして地域を活性化するイベントコンセプトが良い機会と感じて、ブースを準備して声をかけてくれました。また妙高の雪のフィールド・自然環境を次世代に残すアクションにローカルを巻き込むために、周りの滑り手親子やPTAにも参加を呼びかけてもらい今回の共同が実現しました。
イベント後に、「最初はなかなか周囲に声をかける勇気が持てなかったけれど、一歩踏み出してみると多くの仲間が協力してくれた」とメッセージをもらい、妙高エリアでまだ小さいけれど、強い繋がりが生まれたと感じました。
今回協力いただいた皆様、ありがとうございました。そしてこの一歩を次に繋げていきましょう!
皆さんの周りにも、あるいはPOW Crewの中に協力者がきっと見つかると思います。始まりは少しの勇気と声をかけてみること、ですね。

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アンバサダー 橋本通代

アースデイ軽井沢

(2024年4月21日 by Michiyo)

誰もが、自由に、地球のことを考えて行動する日「アースディ」。軽井沢ではニューヨークの子ども達が中心になって環境問題に取り組んだドキュメンタリー映画「マイクロプラスチックストーリー」を上映し、 軽井沢町行政関係者、軽井沢町小中校生、軽井沢町の活動家など30名の方々が参加してくださりました。映画上映後に行った意見交換タイムでは、学校内での私服リサイクルの取組を紹介していただいたり、「学校で何かやってみたい」という声を小学生から聞けたりなど、今後に繋がるとてもよい時間になりました。『この映画をお手本に、 軽井沢町環境基本計画をバイブルに、 子ども達主導で環境基本計画を実践したい!』改めてそう強く思った一日でした! 今後も楽しく活動を続けていきます!

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アンバサダー 河野由貴子

LTS Nozawa Mountain Cleaning 2024

(2024年4月24日 by Yukiko)


マウンテンクリーニング活動に参加ご協力いただき、ありがとうございます。今回は、開業100周年の野沢温泉スキー場と、4月に新しくなった野沢温泉マウンテンリゾート観光局(野沢温泉DMO)と、LOVE the SNOW SAVE the Winter!が連携して開催となりました!毎年4月22日のアースデイにあわせて 『Mountain&Village&Road Cleaning』を行い、地球に感謝の気持ちを込めて行動しよう!と想いを共にしています。

さて、4月24日(水)当日の朝は雨模様でしたが、集合時間には風もなく穏やかな開始となりました。雪セッションはスキーヤーとスノーボーダーが一緒に滑走し、パークや自然地形の沢を楽しくクルーズしました!集まった仲間たちは、短い時間でしたが颯爽と滑りながらもキラッと目を光らせて、ゴミがあれば即回収。春雪を気持ちよくカッ飛ばすみんなの笑顔が見られて嬉しいひと時でした!!

いつもなら私は回収ブースで分別をしていたのですが、今回の目的は何といっても山に落ちているゴミを残さず全て拾うこと。範囲はスキー場の一部のエリアでしたが、コースやリフト乗り場・降り場、建物の周辺など見えている雪上のゴミはしっかり回収しました!

私のゴミレポ(多かったゴミや個人的に気になったゴミなど)
■コース上/ギアの砕けたプラスチック破片(多)、レンタル用具のネームシール、劣化した紐の切れ端(多)、ちぎれたコースマップ
■コース分岐点/吸い殻、ガムのぺステ、ティッシュ
■樹木の周り/空き缶やペットボトル飲料の容器
■リフト線下/菓子の個包装、ペットボトル、リップクリーム、グローブ片手
その他、栄養ドリンクや日本酒の空瓶、メガネ、ブーツのかかと部分、ストックの先端など…
野沢温泉で始めた15~20年前に比べると、ポイ捨てゴミが減ったような気がします。落としちゃったり、壊れちゃったりするガッカリ系のゴミが多い一方で、日本酒の空瓶やお酒の空き缶、たばこの吸い殻など、明らかに「捨てられた」ゴミも残されており、とても残念です。

雪を求めて国内外から訪れる利用者へ、地球温暖化の現状とその影響に気づき、自分たちも考えて行動できるよう、これからも伝えていけたら良いなと思います。

野沢温泉スキー場はPOWの進めているサスティナブル・リゾート・アライアンス(SRA)にも加盟し、POW JAPANとも繋がっていく方向で、これからも未来の子どもたちがパフパフの雪で遊び続けられますように…と、100年先へと想いを繋げる取り組みは始まっています!POW JAPANのSRAを通じて、各地スキー場の取り組みを滑り手としても応援していきましょう。

同日夕方行われた野沢温泉マウンテンリゾート観光局主催のロードクリーニングでは、温泉街へ向かう道沿いや駐車場周辺のゴミヒロイを行いました。路肩にはペットボトルや空き缶など飲料の空き容器が多かったようです。駐車場ではパンや食べ物の容器包装が目につきました。自転車通学の学生たちも利用する道路なので、安全に走行できるようになれば良いなと思いますが、ポイ捨てしているのはきっと一部の人だと思います。

この記事を目にしないような方たちが、現状を知り、考えて、どうやったら一緒に行動を変えていくことができるのか?良いアイデアがあれば出し合って実現していきたいですね。

今回、ご協力いただいた野沢温泉スキー場、野沢温泉マウンテンリゾート観光局、ローカル有志のメンバー、POW事務局メンバー、POWアンバサダーの橋本通代さん、河野健児さん、みなさんの支えがあり無事に終了しました!雪に隠れているゴミはまだ残されているので、またやりたいと思います!

参加された皆さん、お疲れ様でした!!ご協力ありがとうございました!!

平日開催で参加できなかった方も、各々自分のできる『エコ心がけライフ』を日々継続されていると思います。
今後とも雪を愛する気持ちを大切に、感謝の気持ちを込めて行動を。
来シーズンもよい雪に恵まれますように…

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