POW JAPAN活動報告2019
今年の2月に発足したPOW JAPAN。スノーコミュニティの大きな期待を感じつつ、日本での活動の第一歩を踏み出しました。全国のスキーヤー/スノーボーダーが気候危機を自分ごとと捉え、この問題に取り組む機運を高めていくことと同時に、活動の具体的な成果を出すターゲットとして白馬エリア(大町市、白馬村、小谷村)に焦点を当て、様々な取り組みを行ってきました。
そうした中で、白馬のスキー場が先進的な気候変動対策を掲げ(参照:パートナー企業の取り組み)、白馬村が全国の自治体で三番目となる「気候非常事態宣言」を発表するなど(その二日後に長野県が都道府県で初となる宣言を発表)、POW JAPANのビジョン2022に描いた未来が着実にカタチになっている手応えを感じています。
とは言え、これらの成果は「冬を守る」ための序章に過ぎず、このような動きが日本全国のスノータウンやスキー場に広がり、それを滑り手たちが応援する体制はまだ十分とは言えません。POWも、そして、地球も、雪を愛するみんなの力を必要としています。
引き続きPOW JAPANと共に、冬を守るムーブメントを盛り上げて下さい。
そして、今年もやってきたかけがえのない冬を、最高のシーズンにしましょう!
インタースタイル2019 Feb.12th
「The First Step with POW JAPAN」というタイトルで、POW JAPANのローンチイベントを開催。ライダー、メーカー、メディアなど、集まった関係者のみなさまに対して、POW JAPANのスタートした経緯や、活動方針などを発表しました。
白馬村長への応援署名提出 May.9th
冬のイベント出展で集めた「白馬村が地球温暖化対策をリードしていく」ことを応援する署名を白馬村村長に届けました。POW JAPANは気候変動対策の具体的な成果を出すモデルケースとして、白馬エリアに大きな期待を寄せていますが、この取り組みが村との関係を築くはじまりの動きとなりました。
気候変動&地域経済シンポジウム May.19th
気候変動の問題に対して、「地域を豊かにする山岳リゾート」としての視点を持って取り組んでいくために、循環する地域経済づくりに取り組む環境ジャーナリストの枝廣淳子さん、アメリカのベイルリゾーツで環境サステナビリティ部門のマネージャーとして活躍されたルーク・カーティン氏をゲストとして招き、国内外の先進事例からヒントを学ぶシンポジウムを開催しました。スノーボーダー/スキーヤーを中心とした約350名の来場に加え、長野県知事や白馬村村長のご臨席もあり、新聞、テレビでも多数取り上げられました。
ルーク・カーティン × HAKUBA VALLEY索道事業者 交流会 May.19th
HAKUBA VALLEYのスキー場関係者の方を招待し、シンポジウムのゲスト、ルーク・カーティン氏に「スキー場のサステナビリティ」をテーマに語っていただいた交流会。シンポジウムでは触れられなかった具体的なスキー場の気候変動対策など、日本でも真似できる取り組みのヒントが沢山ありました。
Vote for Turn -参議院選挙7/21-
世界では気候変動問題が選挙の争点になるところが増えているものの、日本では気候変動はおろか、環境問題が話題に挙がることも稀です。そんな状況の中、今回の選挙期間中は選挙と気候変動のトピックを発信し続け、スノーコミュニティに対して投票に行くことを呼びかけました。
グローバル気候マーチ Sep.20th
9月20~27日の期間に世界中で繰り広げられたグローバル気候マーチでは、181ヵ国で760万人が参加し、変化を起こすことへの力強い意思が示されました。東京会場には代表の小松吾郎が長野から自転車で駆け付け、バートンやキーン、パタゴニアと共にアウトドアコミュニティの声を届け、白馬村では白馬高校生が中心となり村長に「気候非常事態宣言」を出すことを求める動きをPOWやローカルの滑り手たちがサポートしました。
雪国ソーラーパネル勉強会 Oct.6th
「雪国で太陽光発電はできるの?」「ソーラーパネルの廃棄に伴う環境負荷は?」など、個人で導入できる自然エネルギーである太陽光発電の疑問に答える勉強会を実施しました。その答えは…ルールや備えがあれば、問題なし!詳しくはブログをチェック。
『おだやかな革命』上映&トークイベント Dec.1st
自然エネルギーの自治によって豊かになっていく地域の姿を描いた映画「おだやかな革命」の上映と、地域のキーパーソンを招いてのトークイベントを開催しました。
地球温暖化対策や地域の豊かな将来という視点から自然エネルギーについて考える良い機会になったとともに、この白馬エリアでの可能性についてもイメージを膨らませることができたのではないでしょうか。
「ショップからはじめよう~POW Retail Program~」
POWのブローシャ―やステッカーを設置、販売してもらことで、全国の冬を愛するショップからPOWや気候危機のことを発信してもらうプログラム。11月にローンチしました。参加ショップは随時募集中なので、プロジェクトページからお気軽にお問い合わせください!
地球温暖化対策や地域の豊かな将来という視点から自然エネルギーについて考える良い機会になったとともに、この白馬エリアでの可能性についてもイメージを膨らませることができたのではないでしょうか。
出展/協力/登壇イベント
- Japan Freeride Open
- インタースタイル
- ON SNOW JAM
- TENJIN BANKED SLALOM
- DREAM SESSION in 蔵王すみかわ
- DREAM SESSION in 白馬乗鞍
- Mountainfilm on Tour Hakuba
- 神田スポーツ祭り
- Banff Mountain Film Festival in 朝日町
- ツナガリMOVEMENT
- Hakuba×Action “Haction” ~気候変動による難民のためのチャリティーバザー~
- HAKUBA SKI&SNOWBOARD SWAP
- Outdoor Innovation Summit 2019
メディア掲載
- Fall Line 2020 vol.1『発足から7ヵ月。POW JAPANの現在』
- FREERUN 11月『THINK vol.1 スノーフィールドの未来を考える』
- DIGGIN’ MAGAZINE「ALASKAN JOURNEY」『MESSAGE FROM GRACIER』
- Fall Line 2020 vol.2『POW JAPANの現在地 多岐にわたる活動を紐解く』
- 正木明の地球にいいこと(ラジオ)12/2放送
パートナー企業の取り組み
白馬エリアで八方尾根スキー場、岩岳スノーフィールド、栂池高原スキー場を運営する白馬観光開発株式会社が、POWとのパートナーシップなどを含むスキー場として取り組む気候変動対策を発表しました。
これは日本のスキー場にとってのモデルケースともなり得る、大きな第一歩です。
環境負荷の低い事業運営への転換を図り、自然環境の素晴らしさをお客様に伝えながら、環境問題への意識啓発を進める白馬観光開発のチャレンジを応援しましょう!
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