POW JAPAN、北海道へ
Goro Komatsu
怒涛の一週間が終わり、気付けば再び北海道の南端新函館北斗に向かって電車に揺られています。
2021年8月、今回の北海道トリップ。
北海道出身の自分は、仕事の日以外も、家族に会ったり友人に会ったりと、かなり忙しいドタバタの滞在期間を過ごしました。各スポット数時間(あるいはそれ以下)とかだったけど、多くの人と本当に濃い時間が過ごせた。
前半は、去年から始まった札幌市との取り組みに関連するミーティングや、北海道在住の POW アンバサダー、様々なキーパーソンたちとのミーティングをこなし、後半は今回のメイン・イベントであるサーフムービー「Breath in the moment」の上映会イベントへの参加。 POW として出展し、学生向けの環境教育プログラム “Hot Planet Cool Athletes” もやらせてもらいました。
もちろんスノーボーダーとしても馴染み深い北海道。アウェイのようなホームのようなこの場所での(POW としての)デビュー戦を、こんな最高で温かいイベントで迎えられたことは本当にありがたかった。
ブースでは、友人たちやその日出会った人たちと、多くの話をし、北海道のみんなの気候変動に対する思いや感覚を聞かせてもらいました。すでに雪が雨に変わっている本州のスノーエリアと比べると大きな変化が見えづらい北海道。2年前に訪れた時は「いやー、本当に(気候変動は)起こってるのかねー?」という意見も少なくはなかった。しかし今回(7月後半)のタイミングはこれまでの北海道では考えられないような猛暑の真っ只中、誰もがその尋常ではない暑さの話をし、危機感を覚えていた。
“Hot Planet Cool Athletes” は、60人近くの方(うちのオカン含む)にかなり真剣に聞いて頂けて、実施後は絶賛の嵐!(大げさに言っております。)
自分が上手く話せていたかどうかはさておき、今地球で起きている変化や、何故私たちが今行動を起こさなければならないのか?多少なれど伝えることは出来たと思います。
▲地元紙で掲載いただきました
そしてそのプログラムの後、この映画を作ったプロサーファーで映像作家の和光大さんと、北海道大学の研究生で海洋汚染を調査している小川モニカさんと一緒にクロストークもさせて頂きました。冒頭でモニカさんの研究をスライドを交えて見せてもらい、海の汚染・マイクロプラスチック問題の深刻さが改めてよく分かりました。ネット上などで流れている情報からその状況は伝え聞いてはいたものの、実際に彼女が北海道の海で採取した海水から取り出したマイクロプラスチックの量に愕然となりました。想像は出来ていたものの、本当に信じられないような状況を私たちは生み出している。レジ袋やストローなどいくつかのものが廃止されるなど、多少の進歩も見られていますが、野菜をパッケージし、何から何まで個包装(袋の中に袋)する日本がやるべきことはまだまだ多い。今まで以上にそれを思うことが出来ました。モニカさん、ありがとう。
▲小川モニカさん、和光大さんとのクロストーク
そしてイベントのメインコンテンツである映画 「Breath in the moment」 すごく良く映画でした。「ライディング」「トリップ」だけにフォーカスしたものではなく、サーフトリップを通して環境問題に触れている作品ならではの後味があるのは間違いないけど、普通に面白い映画でした。ライディングもカッコ良かった。等身大で一歩ずつ理解を広げながら成長していく彼らと共にサーフトリップに加わったような感覚がすごく良かったし、ただサーフ(スノーボード)して帰ってくるだけじゃなく、その国の人やカルチャーにしっかり触れてくることの贅沢さと、大切さを改めて教わった気がします。ぜひ多くの人に見てもらいたい。特に、打ち込んでいるスポーツやアートなどで海外(&国内の別の地域)に行ってるような人たちはマストです。ここから日本各地で上映会が行われるようなので、ぜひ@breath_inthemoment をフォローして見て下さい。
それ以外にも様々なワークショップ、こだわりの出店、心地よい音楽、そして会場となったカミニシヴィレッジの新しいような懐かしいような包容力、素晴らしい出会い。本当に最高な、素晴らしいイベントでした。
和光大ちゃん、(会場の)カミニシヴィレッジ(@Kaminishi_village) のソウシくん、POW を呼んでくれた(中村)陽子、&繋がってくれた皆さん。本当にありがとう。
久しぶりの真夏の北海道。今回のトリップで「やっぱり北海道は最高だ。」と再確認出来ました。みんなありがとう!!
また、この冬にかけて、札幌市との取り組みが進みます。その時また、繋がれると嬉しいです。
ありがとうー。
追記:
今回のイベントでの収益の5%を POW JAPAN に寄付して頂きました。山と海、雪と水を守る仲間として、大切に使わせて頂きます。
ありがとうございます。
オマケ:
そしてそういえば、一行目で少し触れただけでしたが、実は今回初めて電車で北海道に行きました。飛行機より環境負荷が低い移動手段を選んだ形です。とはいえ、時間は数倍どころか10倍ぐらいかかったし、金額も高い(思ってたほどではなかったけど)。それに、自分を乗せようが乗せまいがどっちにしろ飛んでいる飛行機と、自分が乗ったところで結局空席が多いまま走っている新幹線のどっちが環境負荷が低いのか?となった時、その数値はなかなか微妙な結果に終わるだろうと思う(最終的にその乗り物が使うエネルギーを乗客の人数で割るため)。
まず、時間に余裕のある人じゃないと出来ないし、金額的にも高いとなると、あまりメリットはないように見えると思う。正直自分もこれを機にいつもその選択が出来るかというと、多分出来ないと思う。しかし、何事もやってみないと分からない。ということで、今回はその車内での時間も計画に入れて(仕事はかなり捗る)、やってみることにしました。デメリットは自分が了承すればもはやデメリットでは無いし、いい部分、面白い部分も沢山ありました。それは2年前に自転車で(長野から)東京に行った時と同じように、その長い移動時間の中でそこでしか考えないような様々なことを考える時間であり、みたことの無い景色や、不思議なスピード感。長い長い、ワクワク感。そんな独特な時間は嫌では無かったな。
確かに飛行機と比べると、新幹線は遅いけど、同じ陸路を自分で運転して車で行くのと比べると、新幹線はもう信じられないくらい早いです。どっちと取るかは自分次第。人間は勝手です。それは色んなことに当てはめられる。
当たり前のことですが、その感覚をしっかり感じられただけでも、今回これをやれて良かったと思っています。
しかし新幹線、本当に早い。大宮から函館までたったの3時間半。(その後札幌までの特急も3時間半ですが、、)
本州から北海道に行く皆さん。オススメです。旅感はものすごーく上がります。
ちなみに今回は真夏ということで飛行機の料金が高かったため、金額的にも往復で+7000円くらいでした。が、タイミングによっては飛行機はグーンと安くなるので、そんな時は+、、、3万円ぐらいになると思われます。。(でももっと環境負荷が低くて安い「フェリー」っていう選択肢もありますね。)
山ん!
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